ガンバのJ1復帰、本当にうれしいニュースです。
昨年降格が決まった時は信じられない思いでしたが、しっかりと自分たちのサッカーをブレずにやれた結果、一年での昇格につながったんじゃないでしょうか。
夏場に少し調子を落としたように思いましたが、しっかりと戻してきました。
神戸も後もうひと踏ん張り。
満員のノエスタでJ1復帰を決めたかったのは山々でしょうが、次で決めてくれるでしょう。
がんばってほしいですね。
ところで11月4日、三ツ沢競技場で行われた三浦淳宏さんの引退試合に出てきました。
アツさんを慕うたくさんの人がスタジアムに集まりました。
対戦相手のアツさんには、あのブレ玉のシュートやフリーキック、鋭いドリブル突破でたくさん危険なシーンを作られましたし、味方としてはオリンピック代表やA代表で一緒にプレーさせてもらいました。
その中でもやはり大きな思い出は、2006年のワールドカップに向けて最終予選を戦っていた時のアブダビの夜の出来事です。
当時のチーム状況はあまり良いものではなく、数日後に控えたバーレーンとの大一番に不安を感じるような練習を繰り返していました。
何とかそこから脱しようと開いた選手だけのミーティングで、アツさんが「俺はワールドカップに出たいんだ。これだけのメンバーが揃っているチームが出られないはずがない。信じよう。」
と短く、熱い言葉をみんなに投げかけてくれました。
それは戦術やシステム、コンビネーションなどの改善に考えが偏りがちなグループに“ワールドカップに行きたい”という純粋な気持ちを思い出させてくれました。
翌日、前日までの不調が嘘のようにチーム全体が良いプレーをし、そのままの勢いをもってバーレーン戦に勝利しました。
自分のサッカー人生の中にいくつか分岐点がありましたが、あの夜も間違いなくそのうちの一つになります。
引退試合の後のアツさんの挨拶にあった「みんなで日本のサッカーを盛り上げていきましょう」という言葉、良かったですね。
スタジアムに集った人たちに響いたことでしょう。
それぞれの立場でできることを。
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