20回目のワールドカップ、「2014 FIFA World Cup Brazil ™」が開催される地、ブラジルへやって来ました。
最近、ブラジルは何回目ですか?とよく聞かれます。
実はこれが初めてです。
サッカー選手を長くやっていると南米に足を運ぶのは自然な流れだと思いますが、今までに出場した国際大会は年代別のものを含め(U-17は日本、U-20はマレーシア、オリンピックはシドニー、そしてワールドカップは日韓、ドイツ)、南米には縁がありませんでした。
今回はTSG(テクニカル・スタディ・グループ)というFIFAのグループの一員としての仕事です。
FIFAが各主催大会後にサッカーの傾向やその大会で導入された新しい戦術をまとめたリポートを出していて、TSGはその元になる試合分析をします。
TSGのメンバーは12人によって構成されていて、その面々は現フィンランド代表監督、前ニュージーランド監督やスペインリーグ、ベティスの監督やルーマニアやナイジェリア、ジャマイカの元代表選手などとなっています。
ホテルに着いてすぐのミーティングでは、TSGのヘッドで、かつてリバプールやアストンビラで監督をしたジェラール・ウリエ氏から分析についての説明や注意事項が伝えられました。
具体的には2人で試合を分析し、例えばA対Bの試合であれば、それぞれがチームAまたはチームBに注目しながら試合を見て、その特徴や傾向をまとめます。ウリエ氏とも同じ試合を担当する機会があるので、色々と勉強したいですね。
経験豊富な人たちといろんな話がしたいところですが、それぞれが受け持つ開催都市(12)に散らばるので、ゆっくりと議論ができないのがちょっと残念です。
また、大変なのは移動の多さです。主にサルバドールとフォルタレザの試合を担当しますが、試合後のレポート作成と移動が重なることもあって、時間との戦いになりそうです。
予選リーグとトーナメントのうち、計10試合を分析して、その後は決勝までオブザーバーとして試合会場に行きます。これだけたくさんの試合を見る機会はそうないので、しっかり仕事をしながら楽しみたいと思っています。
写真はサルバドールのホテルでの一枚。一緒に写っているのはLOC(Local Organising Committee=現地組織委員会)のスタッフ。規模が大きい大会だけあって大会を支えるスタッフも大人数です。
良い準備をしてTSGとして担当する最初の試合「スペインvsオランダ」に臨みたいと思います。
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