年別アーカイブ: 2004年
昨日の試合もほんとに苦しい試合になったね。試合の入り方はこれまでで一番良かったから、いい試合ができるんじゃないかっていう予感がしてんけど、思わぬ形で先制されてしまった。それでも、時間が早かったから十分同点に追いつけると思って、選手の間に焦りはなかったよ。でも、ヤットが退場になったときはさすがについてないなって思ったね。あいつのスタイルからして、故意にひじをぶつけるとは考えられへんかったから主審に抗議に行ったけど、「私ははっきり見た、自信がある」って言ってた。ビデオで見たら全然当たってないらしいね。
難しい状況になったことが、みんなのいい意味での開き直りにつながって、後半になって積極的なサッカーができたと思う。相手はこちらのシステム変更に対応し切れてなかったしね。いったんは逆転されたわけやけど、みんなあきらめてなかった。こないだの試合の経験もあったし、相手のDFに付け入ることができる隙があったから。ユウジのヘッドが決まったときはしてやったり。ほんま、よく決めてくれたと思うよ。延長に入ると、相手の疲労は相当なものやったからチャンスは絶対あると思っててん。案の定、相手のDFラインはバランスを崩してて、玉田の勝ち越しのゴールが生まれた。あいつらしさが出た素晴らしい得点やったね。これまで相手の厳しいマークに苦しんでたけど、調子が上がってきたみたい。延長後半の最後に俺がクリアしようとして芝生ごと滑ったときはかなり焦ったよ。相手の足元にボールがこぼれたからね。思い切り軸足を踏みこんだら芝がめくれてしまった。北京ではもうちょっとマシなピッチでできると良いねんけど。
決勝は中国とやね。今度は正真正銘のアウェイの試合になるね。今の俺らの力をすべて出して戦えば、必ずいい結果が出ると思う。向こうはホスト国やから必死で来るやろうけど、俺らもこの1ヶ月、この決勝を戦うために準備してきたわけやから。チーム全員で戦うよ。
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ヨルダンとの試合は本当に厳しい試合になったよ。ホテルに帰ってきたけど、なかなか眠れそうにないから日記を書くことにするわ。アジアカップ、ここまでも難しい試合をやってきたけど、今日は一段と難しい試合になった。国歌演奏のときのブーイングは今日も激しかったよ。あの雰囲気の中で勝ちたいと思ったし、勝って重慶を去ってやるぞって思った。
立ち上がりは予想以上にヨルダンが攻めてきたから、少し受身になってしまった。相手ボールへのチェックが甘くなってしまったし、全体的に球際の強さもかけてたと思う。それが修正されへんままに失点してしまった。ただ、早く追いつけたからよかったね。あのまま時間が流れていくと嫌な雰囲気になるから。試合を通して感じたのは、ヨルダンの守備がかなり組織的やったことかな。こっちが思うようにボールを回させてくれなかった。こないだも書いたけど、アジアで勝つことが難しくなってきてる理由のひとつに、外国人のコーチや監督を招聘してることがあると思う。ほかの試合の映像を見てたらけっこう外国人の姿が映るからね。そういった人たちが持ち込んだ戦術なり、チーム作りがアジアのレベルの格差を少なくしてると、そんな風に感じるわ。少し難しくなったけど。
延長が終わってPK戦に突入。俊とアレが蹴ったときに、(テレビで見たらあんまり分からへんかもしれへんけど)足元の芝がすんごいめくれ上がっててん。あんな状況ではまともなキックができるはずがない。ボールを蹴ろうとして軸足を踏み込んだら芝生が動いて、そのおかげでボールが動いてしまって、ボールの下を蹴って上へ飛んでいってしまう。何とかできへんかなと思って、「フェアじゃないから反対のゴールでやってくれ」って主審に言ってみてん。ダメもとで提案してみたら考えてくれてゴールを変更することに。向こうのふたり目が蹴り終わってから移動してくれるかと思いきや、アレの次から向こうでやることになって慌てて「それはおかしい」って言いに行ったけど、もう主審は興奮してしまってて聞く耳をもってくれへんかった。そっからはヨシカツが止めに止めてくれて…。俺は7人目に指名されてたから、回ってくるかなってとこやったけど、これが回ってきてんなぁ。あんまりPKって得意じゃないねんけど、いい感じで集中できてたのか、あのときは周りのブーイングが全く聞こえへんかったよ。すーっと助走に入っていけた。勝った瞬間は思いっきりダッシュしてたなぁ。めっちゃ嬉しかったからねぇ。でも…この先も試合が続くわけで、今日の苦しい試合を勝ったことを生かすためにも次のバーレーンとの試合に向けて気持ちを切り替えるよ。さっそく明日は済南へ移動。今日は長々と書いてしまったね。そろそろ寝ますわ。
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ここ最近感じてるのはアジアの国との試合の難しさ。初戦のオマーン戦は予想通り厳しいものになったし、昨日のタイとの試合も前半はなかなか自分たちの意図するようなプレーができへんかった。重慶の気候とか、ピッチの問題もあると思うけど、名前だけで勝てる時代じゃなくなってきてることを感じるよ。これはアジアだけじゃなくて、全世界で言えることやと思うけどね。ユーロでも同じことが起こってるし。
それにしても、昨日の試合中のブーイングはすごかったよ。あれだけブーイングされると「やってやろう」って誰もが思うよ。結果的にそのブーイングを黙らせることができたからうれしかったね。重慶での試合が続く限り同じ状況になるんやろうけど、そんな中でもしっかりと自分たちのプレーをして勝っていきたいと思ってるよ。
それと、新聞に載ってる移籍の話についてやけど、俺としては今の段階ではことの成り行きを静観するしかないと思ってるよ。ともかくアジアカップに集中したいっていうのが正直なところやね。
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